のびちゃん





私たちが住むアパートの下の階には、Kちゃんという日本人の女の子が住んでいます。
Kちゃんは、野良犬の赤ちゃんが迷子になっているのを見過ごせない性格なので、よく
赤ちゃん犬を拾ってきていました。
既にのびちゃんという愛犬がいて、アパートの住人からは苦情も出たりしましたが、
そんなことでKちゃんの愛犬魂はなくならなりません。ある日、また茶色のかわいい
赤ちゃん犬を拾ってきました。

ある日のこと。
夜Kちゃんに借りていた食器を返しに行こうかと思っていたら、ドアのところで
「カサーッ、カサーッ」と何かを引っ掻くような音が。。。ドアを開けると
「はい、どーもご苦労さんです」っていう顔をしたのびちゃんが、すたすたと中に入ってきたのです。

Kちゃんはいないし、どうやら一人で来たようなので、首輪を持って「のびちゃん帰ろう」と引っ張っても
嫌がって座り込んでしまいます。
それでも無理矢理連れてKちゃん宅に行くと、Kちゃんは顔色を変えてのびちゃんを探し回っていました。

拾ってきた赤ちゃん犬の世話をしていたら、のびちゃんが開けていたドアからフラッとでてしまった(家出?)
とのこと。人間の「赤ちゃん帰り」のように、のびちゃんもやきもちやいてしまったのかな?
かわいいね、のびちゃん。
								(1999年9月)
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